どうも〜、ほやほやリサーチャーです。
ちょっと久々になっちゃいましたが、今週の振り返りということで……。今回は、表題の通り、マーケリサーチとUXリサーチの違いについて、考えていることをつらつら書いてみたいと思います。
マーケティングリサーチとUXリサーチの違いとは?
結論から言うと、「さほど違わない」ということになるかと思います。「さほどって何やねん」という感じかと思いますが、この曖昧な表現にはそれなりの理由があります。
マーケリサーチもUXリサーチも、領域を広げ続けている
マーケティングリサーチもUXリサーチも、それぞれ自らの領域を広げ続けている状況です。狭い定義の一例を挙げれば、マーケリサーチとは定量的な市場調査であり、UXリサーチとはユーザビリティ(使いやすさ)の調査である、ということになるのかもしれませんが、そのほかにも、たとえば以下のようなものを含んでいます。
マーケティングリサーチ
- インタビューなどの定性調査
- インサイト分析
- デモグラフィック以外によるセグメンテーション
UXリサーチ
- インタビューなどの定性調査
- アンケートなどの定量調査
- インサイト分析
- デモグラフィック以外によるセグメンテーション
- コンセプトメイキング
粒度というかカテゴリがバラバラで恐縮ですが……。「ほとんど同じじゃねーか!」と思われた方もいるかと思いますが、おっしゃる通りで、実際のところ、名前が違うだけでやっていることはほぼ変わらないのでは?という感もあります。
もちろん、その領域で蓄積されている専門性はそれぞれ異なりますので、UXリサーチの専門家よりマーケティングリサーチの専門家の方が市場調査には専門性がある可能性が高いと思いますし、逆にUXリサーチの専門家の方がユーザビリティに詳しい可能性が高いと思います。が、これも正直人によると思います。
じゃあどういう切り分け方がいいのか?
要するに「さほど違わない」わけですが、話を一歩進めると、「じゃあどう切り分けたらいいんだ?」ということになります。
もちろんこれはコミュニケーションのシーンによると思いますが、一つには、「マーケリサーチV.S.UXリサーチ」ではなく、手法で切り分けるのが重複がなくて良いのではないかと思います。(概念に重複範囲があると、それだけ複雑性や誤解の可能性が高まるからです)
たとえば、定量調査と定性調査で呼び分けるのは1つの方法です。定量調査は一定以上の量のサンプルを対象に調査するのに対し、定性調査は少なめのサンプルで質的な内容を掘り下げていきます。
また、仮説検証調査と探索的調査と呼び分ける場合も重複なく分けられます。仮説検証調査はすでにある仮説を裏付けるために行う調査です。それに対し、探索的調査は仮説を新しく探すために行う調査です。ただし、これは目的に対応した呼び分けなので、調査自体の目的が混合している場合は調査に両方が含まれる場合があります。
今回は似ているリサーチの切り分け方について書いてみました。リサーチの要件整理などでコミュニケーションが混乱する一因だと思うので、ここに書いたものより良い切り分け方があればぜひ学んでいきたいと思いました。
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