未経験からUXリサーチャーを目指したきっかけ(上)

はじめまして、ほやほやリサーチャーといいます。2022年に未経験でUXリサーチャーになって、約1年が経ちました。

この記事では、自分がなぜ、まだ世の中に全然知られていないUXリサーチャーという職業を目指したのか、というテーマで書いていきたいと思います。なんか書いているうちに長くなってきたので、今回は前半ということで!

前職はITエンジニアだった

新卒で入社したのは、小さなIT企業でした。プログラマとして入社しました。

その時点でプログラムがめちゃくちゃ書けたのかというと、そんなことはありません。よく趣味程度でプログラミング触ってました、なんて謙遜する人がいますが、自分はそれで言うと趣味以下ですね。月に1,2回、1時間ぐらい触る程度でした。

それでは、なぜ新卒でITエンジニアになったのか?それを説明するためには、大学の話を少ししたほうがよさそうですね。

人に興味があった学生時代

学生時代には哲学を専攻していました。中高のころから、その手のややこしいことを考えるのが好きでした。「なんのために生きるのか?」というテーマに延々と悩んで、ほかのことが手につかない時期もありましたね。

そのまま、学部でも哲学を専攻できる学部に入ったのですが、哲学を専攻するということでいいのか、少し迷いがありました。なんとなく、アカデミズムが自分の肌に合っていないように感じられたからです。

いろいろ考えた結果、自分は人に興味があるのだ、という結論になりました。人、というのは、人間という存在のことです。特定の誰かというよりも、人間という存在が考えたり思ったりすることにはいろいろと不思議なことがあるな、それについて考えてみたいな、と思ったんです。特に、道徳判断を人々が何を考えたり思ったりしながらしているのか、ということに興味がありました。今から思えば、この興味がそのままUXリサーチという仕事に活かされているように思います。

プログラミング、まあまあ面白いけど……

そうこうして、新卒でITエンジニアになった自分は、OJTを経て社内の受託開発の部署に入り、そこでiOSアプリのプログラマになりました。

つまらなかったかというとそんなことはありません。ただ、日々コードと向き合うだけの時間が続く中で(受託開発なのでユーザーとは接点がありませんでした)、「人について考えたいな……」と思う時間が増えていきました。

プログラミングは、たしかにパズルを解くような楽しさや、ものごとを整理して組み立てていく楽しさがありました。たしかにそれらは楽しいのですが、週に8時間x5日をこれに費やすのか?という疑問が自分のなかに生じてきました。

その頃は、自分のキャリアをなんとなく考え始めた時期でもありました。働き始めてから、いずれは大学院に行って自分の興味を突き詰めたいかもしれない、そうする場合、死ぬまでどのように生計を立てていけるだろうか?フリーランス的な働き方になるのだろうか?その場合どんなキャリアを積み重ねていけばいいだろうか?……、などと考えていました。定年まで働き詰めて退職するという気があまりなかったから、キャリアについて考え始めたのだと思います。

ロールモデルになるようなPMの先輩はいましたが、PMをしたい気持ちは特になく……。でもせっかくIT業界に入り、わずかばかりでもITに詳しくなったので、これを活かして進んでいきたいぞ、とも思いました。

とすると、どんな仕事があるんだろう……、と思い、IT業界の仕事をいろいろ探してみよう、という気持ちになりました。

後編はこちら

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